症例集

2016.04.14更新

今回は内視鏡(胃カメラ)症例です。
夜間救急の時間帯に、4ヶ月齢のトイプードルさんが画鋲を飲み込んでしまった!!とのことで来院されました。来院時は吐き気も無く元気で無症状でしたが、レントゲンで確認したところ胃の中に針状の異物が確認されました。
犬 内視鏡 胃カメラ 異物

ワンちゃんネコちゃんが異物を飲み込んでしまった場合は、小さく鋭利な部分が無ければ吐かせる、あるいは様子を見て便から出ることを期待するという選択肢があります。しかし鋭利な部分がある場合は吐かせる事で食道(胸部食道周囲には肺心臓などがある)を傷つけてしまう恐れがあるため、吐かせる事は大変危険です。昔はこのように鋭利な物を飲み込んでしまった場合は手術でお腹を開いて摘出していましたが、獣医療でも内視鏡が一般的に使用されるようになり、手術をしないで摘出する事が可能です。本院でも内視鏡を導入し、出来る限り手術しないで異物を摘出できるように努めています。
犬 内視鏡 胃カメラ
画像は荒いですが、左上に異物が確認できます。内視鏡は簡単そうに見えますが、胃の中のゴハンに隠れてしまっている異物を摘出するのはとても大変です。画面上に見える異物も実際は5mm程の大きさです。
犬 内視鏡 胃カメラ
無事に摘出できました。飾りの部分を含め全長1.5cm弱の物でしたが、4ヶ月齢のトイプードルさんにとっては大きな異物です。様子を見ていると小腸を貫いてしまったり、無理に吐かせる事で食道を貫いてしまう可能性もありました。内視鏡は手術とは違い日帰りも可能で、動物の体への負担も少ないとっても便利な医療器械です。
 こういった異物はしばしば繰り返し飲んでしまう動物もいます、放置すると胃腸に傷がついて腹膜炎を起こすと死に至る場合もあります。動物達は食べると危険というものが解りません、飼い主様が十分注意することで防ぐ事が出来ると思います。拾い食いをしてしまう癖のある子達は十分注意してあげましょう。

小型犬 内視鏡 胃カメラ 異物摘出 日帰り 費用総額3〜4万円(胃内のご飯の量、異物の数や大きさ摘出難易度による)

投稿者: アプリコット動物病院

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