症例集

2016.04.13更新

結石とは食事や飲み水から摂取されたカルシウムなどのミネラル成分が尿中で集まって石になったものです。腎臓や尿管、膀胱などに石が形成されます。
 原因としては膀胱炎などの感染により尿の状態が変わり結石が形成されやすくなる場合。
水を飲む量が減って尿が濃くなって結石が形成される場合。
食事中に含まれるミネラル量が多すぎて結石が形成される場合、その他ホルモンバランスの乱れや肝障害などでも形成されやすくなることがあります。
 症状は頻尿・血尿・排尿困難・腹痛などです。

症例は2歳と比較的若い女の子のワンちゃんです。頻尿血尿で来院しました。
元気や食欲は良好でした。腹部の触診にて違和感を訴えたため、詳しく調べてみました。

膀胱結石レントゲン
単純レントゲン写真で矢印で示すように膀胱内に結石が二つ確認されました。尿検査で感染を強く疑う所見は認められなかったので、今回は食事によるものが原因かもしれません。
結石の種類によっては食事療法で融ける石もありますが、症状が顕著で、これほど大きい石は手術の対症になります。
麻酔前血液検査も問題なかったので、手術を実施しました。
膀胱結石

全身麻酔でお腹を切開して膀胱を切開して、無事に結石摘出できました。膀胱とお腹の中を洗浄して手術終了です。1cm程の石を2ヶ摘出しました(1ヶは成分分析のために検査センターへ)。
尿道カテーテルを設置して4~5日間入院し、一週間後に抜糸になります。
検査センターからの成分分析の結果、食事療法で再発を防ぐことが可能な石であることがわかりました。
今後このワンちゃんは長期にわたり原因ミネラルを制御した処方食生活です。おやつなどは当面禁止になります。
 
このような結石は膀胱に形成された場合は比較的大掛かりなことにはなりませんが、腎臓や尿管に形成された場合は手術の難易度も上がります。放置すると腎臓病や排尿困難で死に至ることもあります。
血尿・頻尿・排尿困難は普段のトイレの様子を観察することで症状を把握できると思います。
注意して観てみましょう。

小型犬 膀胱結石摘出 入院から退院までの費用総額 8万〜10万円

投稿者: アプリコット動物病院

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